フォワードとは、将来ある特定の日付に特定の資産を固定価格で売買することを約束する金融取引である。
## 概要
フォワードは、主に商品取引において生じる価格変動リスクヘッジや需給調整のために導入された。20世紀半ばには、株式や為替市場でも利用されるようになった。デリバティブの一種として位置づけられ、その固定価格をフォワードプライスと呼ぶ。
## 役割と機能
フォワードは、将来の商品価格変動リスクをヘッジする手段として重要である。生産者や消費者が予測不能な市場状況に対応し、安定した事業運営を行うために利用される。また、金融機関では取引相手の信用リスク管理にも活用される。
## 特徴
- **個別契約**: フォワードは個々の取引当事者間で締結されるため、市場標準化が進んでいない。
- **非流動性**: 市場での売買が困難であり、特定の取引相手とのみ成立する。
- **信用リスク**: 取引相手のデフォルトリスクを直接抱える。
## 現在の位置づけ
近年、商品市場では依然として重要なリスク管理ツールである一方で、金融市場ではオプションや futures といった他のデリバティブが普及し、フォワード取引は相対的に減少傾向にある。規制面では、信用リスク管理の一環として厳格な監視が行われている。

