ROEとは、会社が所有者の資本に対してどれだけの利益を生み出しているかを示す指標である。
## 概要
ROEはReturn On Equityの略であり、株主資本益率とも呼ばれる。企業の財務状況を評価する際に使用され、純利益と株主総-equity-の関係性から導き出される。この指標は20世紀半ば以降、コーポレートファイナンスにおける重要なパラメータとして体系化された。
## 役割と機能
ROEは企業経営者や投資家にとって重要な役割を果たす。経営者は自社の資本効率を向上させることで、株主価値を最大化するための施策立案に利用する。また、投資家はROEを通じて企業の収益性と成長性を評価し、投資判断を行う。
## 特徴
- **他の指標との関連**: ROA(資産利益率)やROS(売上総利益率)と比較して、ROEは株主の視点から企業の資本効率を測る。
- **レバレッジ効果**: 貸借対照表上の負債の増加によりROEが向上する可能性がある。これは財務レバレッジの影響であり、過度な借り入れはリスクも伴う。
## 現在の位置づけ
近年、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資の拡大に伴い、ROE単独での評価が難しくなっている。企業は持続可能性を考慮しつつ、株主価値最大化を目指す必要がある。規制面では国際財務報告基準(IFRS)や米国のGAAP等の財務諸表作成基準における変更もROEに影響を与えている。

