オーダブックとは、証券取引における未約定注文の一覧を表す。
## 概要
オーダブックは、売買注文が集積された電子的な簿記システムである。買い注文と売り注文の両方がリスト化され、各注文の価格と数量が明らかにされる。その情報は取引参加者に対して市場の需給状況を示す重要な指標となる。
## 役割と機能
オーダブックは、マーケットメイカーによる流動性供給や高頻度取引(HFT)戦略に欠かせない情報源である。また、ビッドアスクスプレッドの形成や板情報の更新において重要な役割を果たす。投資家やトレーダーは、オーダブックから価格変動の兆しを探り、最適な取引タイミングを見極める。
## 特徴
- **透明性**:市場参加者の注文状況がリアルタイムで公開される。
- **流動性供給**:マーケットメイカーがオーダブックを基に流動性を提供する。
- **プライバシーと匿名性**:一部の取引はダークプールを通じて行われ、注文者の特定が困難となる。
## 現在の位置づけ
近年、電子化やアルゴリズムによる取引が増加し、オーダブックの重要性は高まっている。規制当局も市場透明性を確保するためにオーダブック情報を活用する一方で、一部の取引ではプライバシー保護の観点から非公開化の動きもある。

