バランスシートリセッションとは、経済主体が負債超過の状態にあるために支出を抑制し、債務返済に力を入れる時期である。
## 概要
経済主体(企業や個人)の財務状況が悪化すると、資産価値の下落と負債水準の高まりによりバランスシートの健全性が損なわれる。この結果、経済主体は支出を抑制し、債務返済に取り組む傾向にある。これによって消費や投資が減少し、結果的に景気後退を招く。
## 役割と機能
バランスシートリセッションの時期には、金融政策と財政政策が経済回復のために重要な役割を果たす。中央銀行は低金利政策を通じて企業や個人の資金調達コストを引き下げ、景気刺激を目指す。また政府は公共投資を増加させたり、税制改革を行うことで需要喚起を図る。
## 特徴
- **需給ギャップ拡大**:支出抑制により供給超過が発生し、物価上昇率が低下する。
- **金融政策効果の限界**:金利がゼロ近傍に達すると、さらに景気刺激策を講じるのが難しくなる。
- **長期化の可能性**:債務返済が長期間続くと経済活動の停滞が続き、深刻な影響を与える。
## 現在の位置づけ
現代では、バランスシートリセッションは金融危機やバブル崩壊後の重要な概念として認識されている。2008年の世界金融危機ではその特徴が顕著に現れ、政策立案者にとって重要な指針となった。近年では、経済主体の財務健全化と同時に需要喚起策を講じることが重視されつつある。


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